サマーリーグ・スタッツ:第1回 レブロン・ジェームズ
今年もNBAサマーリーグが開幕しました。すでに全世界が注目するザイオン・ウィリアムソンや日本で初めて全体1巡目で指名された八村塁がデビューしています。
出場する選手達はもちろん勝ちを目指していますが、チームはサマーリーグを選手発掘の場として見ていて、NBAドラフトで指名された選手、NBAに定着しつつある選手、NBAに生き残りをかけている選手が参加。さらにドラフト外からのNBA入りを目指す選手たちをチームが招待するケースもあります。日本から参加している馬場雄大、比江島慎がそれにあたります。
サマーリーグで活躍することは重要ですが、サマーリーグだけで語れないのがNBA。サマーリーグで活躍したからと言ってNBAでの活躍が保証されるわけではありません。逆にサマーリーグで活躍できなかったからと言ってNBAでの活躍が保証されないわけでもありません。
ということで、すでにNBAのスーパースターになっているプレイヤーまたはNBAで輝きつつあるプレイヤーがサマーリーグでどういった活躍をしたのか見ていきます。
第1回目はレブロン・ジェームズです。
1試合平均15.8得点、7.3リバウンド、4.3アシスト
PTS | REB | AST | STL | TOV | FGM | FGA | FG% | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2003/07/08 | 14 | 7 | 6 | - | 3 | 5 | 11 | 45.4% |
2003/07/14 | 25 | 9 | 5 | 2 | - | - | - | - |
2003/07/16 | - | - | - | - | - | - | - | - |
2003/07/17 | - | - | - | - | - | - | - | - |
2003/07/19 | 14 | 9 | 5 | 5 | - | 6 | 16 | 37.5% |
2003/07/20 | 9 | 2 | 1 | - | - | 2 | 14 | 14% |
平均 | 15.8 | 7.3 | 4.3 | - | - | - | - | 36.9% |
レブロンのサマーリーグデビューは2003年。記録があまり残っていなくてアベレージと若干合っていませんが大きな違いはありません。
デビュー戦は40分中23分の出場。11本のアテンプトを記録して5本が成功。スリーポイントは当時から得意ではなく3本を放つもののすべて失敗。3つのターンオーバーを記録。試合には107-80の大差で勝つものの、ゲーム中に右足を捻挫して途中欠場してアイシングするなどGOODとは言えないデビュー戦でした。
レブロンが前評判どおりの活躍をみせたのは25得点、9リバウンド、5アシストを記録したボストン・セルティックス戦のみ。ただ、試合には負けてクラッチタイムでフリースローを外してしまいます。試合後、レブロンはABCのうちC評価をつけて「勝った時のみA評価が得られる」とコメントしています。
サマーリーグで不調に終わったレブロンですが、10月のNBA開幕戦で42分間出場して25得点、9アシスト、6リバウンドを記録。20アテンプトを放ち12個を沈める大活躍。結局ルーキーシーズンは平均20.9得点、5.9アシスト、5.5リバウンドを記録。フィールドゴール成功率は41.7%、スリーポイント成功率29.0%でした。
レブロン加入前年に17勝しかできなかったクリーブランド・キャバリアーズは勝ち星を約2倍の35勝に増やし、レブロンがRookie of the Year(新人王)に輝きます。
その後、ブレイクしたレブロンは2年目でオールスターに選出。3年目にはチームを牽引してシーズン平均31.4得点を記録しプレーオフに導き、移籍したマイアミ・ヒートで2回の優勝を経験。戻ってきたキャバリアーズではマイケル・ジョーダン率いるシカゴ・ブルズが打ち立てたNBA記録を破ってシーズン73勝をあげたゴールデンステート・ウォリアーズをNBAファイナルで破って3回目の優勝を経験。
ジョーダンと並び称されるレブロンでさえもサマーリーグの結果はその後の活躍に直結しないという選手の代表格です。
- 2019年7月15日サマーリーグ・スタッツ:第2回 八村塁
- 2019年7月8日サマーリーグ・スタッツ:第1回 レブロン・ジェームズ
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