デマーカス・カズンズ、いまだ移籍先見つからず〜ウォリアーズ移籍は失敗だったのか
昨季のちょうど今ごろ満足のいくオファーがなくゴールデンステート・ウォリアーズへの移籍を決めたデマーカス・カズンズ
オールスターの常連だったビッグマンが2連覇中のウォリアーズを選んだことに対してとてつもないほどの批判の声があがりましたが、カズンズの狙いはリングよりも市場価値を上げて1年後に高額契約を勝ち取ることだったはずです。
しかしそれは失敗に終わりました。
アキレス腱を断裂する大ケガから慎重にリハビリをこなして復帰したカズンズ。復帰直後は順調かと思われましたが、1試合平均20点中盤を記録していたスコアリング能力は16.3点に留まり(アテンプトが減ったことも大きく影響していますが)、リバウンドも二桁に届かず、スリーポイントの成功率も30%に届きませんでした。
目についたのはスタッツに現れない部分。特にクイックネスでした。ケガ前に比べて走れず、トランジションを多用するウォリアーズのバスケットについていけません。オフェンスでもディフェンスでもポツンと取り残される姿が目立ちました。慣れない、合わない、プレイスタイルに身体が悲鳴を上げたのか、プレーオフ・ファーストラウンドのロサンゼルス・クリッパーズ戦でスティールしたルーズボールを追いかけている途中で左大腿四頭筋を断裂してしまいます。
しかしチームはカズンズ不在の影響を感じさずにファイナルに進出。ファイナルで復帰したカズンズですが、活躍を見せるゲーム、モーメントがあったものの、レギュラーシーズンと同じように安定したパフォーマンスができません。ディフェンスでローテーションをミスしたり、オフェンスでセットを理解できず、試合中にも関わらずカズンズに対してドレイモンド・グリーンが怒りを露わにする場面もみられました。
ファイナルで敗退したあとカズンズはウォリアーズとの再契約に「オープンだ」とコメント。スティーブ・カーも戻ってくることを望んでいたようですが、ウォリアーズはケボン・ルーニーと再契約し、ウィリー・コーリー・ステインを新たに獲得します。契約下にあったデイミアン・ジョーンズと合わせてセンターの枠が埋まり、サラリーの面でもカズンズはウォリアーズと再契約できなくなりました。
トッププレイヤーだけでなくグッドプレイヤーまでも移籍を決めていくなか、カズンズにはオファーがなくミッドレベルエクセプションさえ難しい状況とされています。ウォリアーズ移籍が失敗だったかはわかりませんが、1年間は低い年俸で我慢して市場価値を上げるという狙いは失敗に終わったと言えます。
カズンズは2年連続でオファーが届かない状況にストレスを感じたのかエージェントを解雇。サンアントニオ・スパーズのデマー・デローザンに連絡を取ったようです。
The former All-Star center DeMarcus Cousins, in his search for a new home in free agency after spending last season with the Warriors, has changed representation … enlisting the influential agent Jeff Schwartz of Excel Sports
— Marc Stein (@TheSteinLine) 2019年7月3日
この連絡が移籍に直結するものか不明ですが、スパーズもサラリーが厳しい上に、オールスターセンターのラマーカス・オルドリッジがいます。カズンズがスパーズに移籍する場合、控えセンターとなりますが、低年俸と控えの待遇を受け入れる覚悟があるのでしょうか。
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